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こにゅうどうくん

四日市市 人権教育・啓発基本方針 子ども

問い合わせ番号:10010-0000-0388 更新日:2017年 4月 1日

3  一人ひとりの人権を尊重し、さまざまな差別をなくす教育・啓発の推進

子ども
 

 国連が「児童(子ども)の権利に関する条約」を採択したことを受け、1994(平成6)年にわが国もこれを批准しました。この条約の趣旨にのっとり、学校、家庭、地域において、子どもが一人の人間として尊重され、すべての子どもが充実感や存在感がもて、自らの夢と希望の実現に努めることができるよう支援していくことが求められています。

 本市では、「いじめに関する指導の手引」、「児童の権利に関する条約」、「子どもの心を見つめて」などの手引き書やパンフレットを配布し、子どもたちに人権意識が育まれるよう学校・園での学習のほか、保護者等に対して学習機会確保や啓発活動を推進してきました。また、子どもや市民が不登校、いじめ、子育てなどに関する相談ができるよう、電話相談や面接相談を実施したり、学校に「スクールカウンセラー」や「心の教室相談員」を配置したりして、相談業務の拡大や学校でのカウンセリングの強化を図ってきました。

さらに、2000(平成12)年5月「四日市市子どもの虐待防止ネットワーク会議」を設置し、医療、保育、福祉、教育、警察、司法、地域関係団体とのネットワーク化を図り、親の子育て不安の解消や子どもの権利を保障するため、地域を巻き込んだ子育て支援や市民啓発に力を入れてきました。

 近年、子どもたちを取り巻く現状は急激に変貌しています。
問題行動の発生件数や不登校児童生徒数は依然として憂慮すべき状況にあり、いじめ、体罰、児童虐待など、子どもの人権が軽視されているさまざまな事象もあとをたたず、大人社会における利己的な風潮や、金銭をはじめとする物質的な価値を優先する考え方などが,子どもの生活に影を落としている状況があります。

 これらの現実を十分に踏まえ、学校や園では、子どものサインを複数の目で見守り、個性を尊重しあう態度、思いやりの心、勇気ある行動を育てる指導を充実し、子どもと触れ合う機会を増やし、温かく寄り添い、気持ちを共感的に理解し、心の揺れや悩みを柔らかく受け止めることに努めています。
そして、子どもが社会の一員としての自覚と役割を持ち、自立できるよう、また、その人格が尊重され、権利の保障がされる学校、家庭、地域であるため、大人社会のあり方を問い直すとともに、子どもたちの健全育成について、正しく理解し、認識を深め、子どもたちを温かく見守り続けます。

以上の基本姿勢に立ち、次の方針により推進していきます。


(1)学校、家庭、地域に「児童(子ども)の権利に関する条約」の趣旨を徹底するとともに、子どもたちの実態を正しく把握し、子どもの権利の救済及び子育て支援体制の確立を推進します。

(2)出会いや経験を通して、人間関係を豊かに育むことができる環境の整備を目指し、一人ひとりの子どもが互いの思いや願いを認め合い、自分らしい生き方を実現していこうとする力を育成します。

(3)いじめや差別を許さない仲間づくりを通して、子どもが人権侵害や差別の問題を主体的に解決していく態度や実践力を育成します。

(4)子どもが主体的に学ぶなかで、各教科の基礎的・基本的な内容の確実な定着を図るとともに、自らの進路を切りひらき、たくましく生きる力を育てます。

(5)子どもに関わりが深い関係者は、人権や差別に対する正しい認識と差別をなくす実践力を培うとともに、学校・園、家庭、地域、関係機関・諸団体がそれぞれの役割を果たしつつ連携を密にして、地域ぐるみの啓発や情報提供に努め、子どもの人権が尊重される取り組みを進めます。

このページに関するお問い合わせ先

総務部 人権センター
三重県四日市市諏訪町2番2号(総合会館7F)
電話番号:059-354-8609
FAX番号:059-354-8611

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