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こにゅうどうくん

平成28年07月07日 記者会見要旨

問い合わせ番号:10010-0000-3412 更新日:2017年 4月 1日

市長記者会見

日時

平成28年7月7日(木曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、CTY、時事通信、中日新聞、毎日新聞、三重テレビ放送、読売新聞

市側

市長、教育長、舘政策推進部長、吉田教育監、市川こども未来部長、
伊藤こども未来部参事・こども未来課長、
松岡政策推進部参事・秘書課長、伊藤社会教育課長、
加藤政策推進部参事・広報広聴課長ほか

発表事項1.四日市市学力向上アクションプランについて

市長:平成27年4月の国の法律改正に伴い、平成27年度に「四日市市総合教育会議」を設置して、私と教育長および教育委員が協議を進めていた「四日市市学力向上アクションプラン」について策定したので、その概要についてお知らせする。

 まず、このアクションプランを作った趣旨は、平成27年度に作成した「四日市市教育大綱」の理念を着実に実現するため、子どもたちが社会に出て、社会人になってからも通用する問題解決能力を育む基礎となる確かな学力の定着を目指すことである。学力向上のための二つアクション「学びの質の向上」「学びの環境の充実」で構成されており、本市独自の魅力ある教育施策を展開して、おおむね5年間の期間において実効性のある取り組みを行う。

 概要は、四日市市の子どもに身に付けさせたい力として、「社会人になっても通用する問題解決能力」を掲げている。自分自身が身に付けた知識・技能・知恵を実生活や実社会において活用しながら、あるいは他者と協働しながら、問題・課題を解決していく主体的・能動的な能力を問題解決能力と呼んでいる。その問題解決能力の基礎となる知識・技能・知恵を四日市では「学力」と定義付けをしている。アクションプランの構成は、「学びの質の向上」と「学びの環境の充実」の2つの柱に分かれている。

 具体的なプランは、「学びの質の向上」の点では、アクション1として「確かな学力定着のための授業改革」。授業のやり方、中身の改革を行う。また、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着を図る。本市の場合、この問題解決能力を向上させるために、「四日市モデル」を活用した授業改革に取り組む。この「四日市モデル」とは、具体的に「授業づくりガイドブック」というものがあって、その活用を行うということも大きな柱になっている。

 アクション2として、「思考力・判断力・表現力を高める言語活動の充実」という趣旨で、論理的思考とコミュニケーションの基盤である言語を使いこなす能力を高める目的を持っている。例えば、読書や新聞記事を読んで要約して、みんなの前で自分の考えとともに発表するといった1分間コメントを、本市の場合、いろいろな科目で導入して行っている。また、今年初めて、中学生の弁論大会を8月20日に開催をする予定をしている。これは私の提案であり、詳しくは今月26日の記者会見で発表させていただくが、1分間コメントや弁論大会など、表現力を磨く機会を充実させようということである。

 アクション3として、「四日市の地域資源の教育への活用」ということもある。例えば、一つ例を挙げると、本市は産業都市でもあり、地域資源が豊富であることから、その特長である地域資源を教育に活用する意味で、例えばキャリア教育の視点を生かして企業などとの連携を進める。また、JAXAと提携を結んで、これまでも連携して宇宙科学教育を推進してきているが、さらに充実させたい。さらに、公害を経験した教訓・歴史を生かして、公害対策のモデル都市としての本市の歩みを教育の中で生かす、活用することも、地域資源の活用という視点である。以上が「学びの質の向上」のアクションの中身である。

 一方の柱である「学びの環境の充実」はアクション4から始まり、「空調設備整備による良好な学習環境の充実」として、特別教室の空調整備が今年度で終わるので、現在、普通教室でどのように空調整備するかという方式などの検討を進めており、来年度には設計に取りかかりたいと思っている。最近の猛暑によって教室の中の気温が非常に高くなり、生徒の集中力の問題も出てくるため、普通教室の空調設備の整備を進めて快適な学習環境を整えることがアクション4である。

 アクション5として、「ICT活用による学びの環境の革新」ということで、授業で日常的にICTを活用した教育を進める。例えば、デジタル教科書の導入。これまで、電子黒板の導入を全国的に先駆けて実施してきたが、ほかにもさまざまなICT教育のツールがあるので、デジタル教科書などの導入などのソフトウエア面の整備を進めていく。

 アクション6として、「英語教育環境の充実」がある。具体的なアクションとしては、専科教員による小学校の英語授業実施のための非常勤講師の配置を行う。中学校では、中学3年生で英検IBAを実施する。これは、日本英語検定協会提供のテストで、読解力、リスニング能力が英検の何級に相当するかを診断可能なテストである。また、ネイティブの英語指導員による夏休みの出前講座を全校で実施する。日常生活で使える英会話集、仮称「修学旅行で英会話」という英会話集の作成を行う。日本人の英語科教員の英語力向上のための研修を実施する。こういった英語教育について、環境充実のさまざまなアクションを行い、中学卒業時には基本的な日常英会話能力が身に付くように指導環境を充実する。以上、「学びの質の向上」と「学びの環境の充実」の具体的なプランを申し上げた。

 このプランの計画期間は、今年度から平成32年度のおおむね5年間である。

 今後の取り組みとしては、第3次学校教育ビジョンの基本目標1「確かな学力の定着」における成果指標に基づいた評価によって、プランがより実効性を発揮し、子どもたちに確かな学力が定着するように進捗管理も並行して行っていく。

 それから、学校の施設整備など、教育環境の充実のための具体的な施策の実施に当たっては、これは当然、予算が大きく影響するので、四日市市の総合計画の中の来年度から始まる平成29年度から平成32年度を対象とした、総合計画の最終となる第3次推進計画と連携しながら進めていく。

葛西教育長:「問題解決能力向上のための授業づくりガイドブック」を平成25年度に作った。授業の中で、どのような学習のプロセスを経ていけば、子どもたちの問題解決能力が向上するかという視点で、事例も含めてガイドブックを作成した。四日市モデルとは、問題解決能力向上のための五つのプロセスで、1が問題の理解、2が問題の特徴付けと表現、3が問題の解決、4が解決方法の共有、5が問題の熟考と発展である。このプロセスを活用して、あるいはどこか重点を置いて、子どもたちの学びのプロセスを作っていこうという試みでガイドブックを作成した。現在、調査研究校などがあり、今まで実践してきた事例について、夏期休業中に全校の職員を集めて、事例の紹介もして、全市に普及させていく。

質疑応答

質問:アクション4の空調設備で、現状、普通教室の空調はどうしているのか。

回答:現状では、普通教室に空調設備はない状態である。(市長)

質問:今は全くないのか。要するに、窓を開けるレベルか。

回答:そういうことである。(市長)

 普通教室には、扇風機が2台付いている。(葛西教育長)

質問:扇風機が2台。それは全部付いているのか。

回答:そのとおりである。(葛西教育長)

質問:今回のアクションプランで、空調設備の整備を進めるということだが、もう少し具体的に言うと、5年間で960全部付けるということか、それとも、5年間でさまざまな手法を考えて、その後付けていくということなのか。

回答:このことについては、「四日市市学力向上アクションプラン」の8ページに、「普通教室への空調設備の整備における事業手法等の調査検討」と書いてあり、主な調査検討内容として5つ挙げてある。これらについて、現在、整備手法および維持管理方法の調査検討ということで、しっかりと調査研究する会社を選定して調査していただき、それらをもとに決定していくことになる。本年度1月末までには、調査検討結果が出てくるので、それらを見てどのような手法で行っていくかを決定する段取りになっている。(葛西教育長)

質問:5年後には全部付いていることを目標にするのか、それとも、5年というアクションプランであったが、そこは区切らずに整備スケジュールを検討して、例えば10年後ぐらいまでには全部付けるのか。

回答:この整備スケジュールも、この調査検討の中ではっきりさせる。(葛西教育長)

質問:まだ分からないということか。

回答:総合計画も29年から32年で、アクションプランの終わりと一緒になっており、この4年間の財源でできることを目指したい。ただし、今、財源は入れていない。(舘政策推進部長)

質問:現状では、5年後には完全に空調を付けているとは、まだ言えないのか。

回答:財源はこれから見る。(舘政策推進部長)

質問:目指していくということか。

回答:目指していく。優先的に予算を付けていけばいいが、他の事業もあるが、何とか頑張りたい。(舘政策推進部長)

質問:他の地域の空調設備は、普通教室でも付いているのか。整備はどうなのか。

回答:全国的には、32.8%の普通教室に付いている。東京、大阪などの都市部が高い設置率になっている。三重県の場合、現在、中学校では桑名市が付いている。津市、鈴鹿市も着手すると聞いている。(葛西教育長)

 この3年間で計画的に1年ずつ、全校の特別教室(図書室、視聴覚室、音楽室)を整備してきたので、いよいよ29年度から普通教室を目指す。(市長)

質問:学校のエアコンの話は、特別教室についてここ何年かで整備して、議会でもいろいろ議論になってきたところだと思うが、普通教室のめどなどが明文化されたのは、今回が初めてなのか、それとも総合計画にも何か記載されていたのか。

回答:総合計画では、今年度、調査費を計上した。この調査費を今年度に計上することで、去年、当初予算のときに議論した。今は第2次推進計画で、その調査費ということで、29年度からの推進計画では整備していかなければということである。(舘政策推進部長)

質問:普通教室の空調を整備すると文書に載るのは、今回のアクションプランが初めてか。

回答:きちっとしたものは初めてになる。(舘政策推進部長)

質問:説明で特別教室の後に普通教室を整備する予定という説明はされていたのか。

回答:議論はされていた。今年度の当初予算に、調査費を計上するという議論。(舘政策推進部長)

質問:普通教室の空調の調査費を予算化したのは、今後整備する意思表示になるのか。

回答:議会に対しても、特別教室の次は普通教室で、できる限り早く整備するということは言っている。(市長)

質問:市長が、学力向上に向けて独自の考えを進めていきたいとおっしゃっていた内容がこのプランの中に入っていると思うが、このアクションプランを完成させた感想を聞かせていただきたい。また、第3次学校教育ビジョンの中の目標で、具体的に学校教育ビジョンに全国学力テストでの正答率も入っていたと思うが、特にどういった部分に期待しているのかを教えていただきたい。

回答:全国学力テストは、本市も毎年受けており、小学校は全国平均よりやや下回っていた。中学校は全国平均よりもやや上回っている状況で、そんなに悲観するような状況ではないが、やはり全国で上位を目指したいと思っており、学力テストの中の成果を高めるということも、非常に大事なことだと思っている。ただ、目指すところは学力テストの点数を上げることではなく、最初の四日市市の教育の定義である、社会人になっても通用する問題解決能力を養うための基礎となる基礎学力を高めるという意味で、全国学力テストの成績を伸ばしていかなければと思っている。(市長)

質問:アクションプランが完成したものを見たご感想はいかがか。

回答:総合教育会議で一緒に練り上げてきたもので、かなり私の思いも反映させてもらっており、いいものができたと思っている。あとは、その実効性をどう高めるかということだと思うので、現場の教職員の皆さんに、本市の教育の目指すべき方向を理解していただいて、日常の授業の中で、きちっと反映してもらわないと実効性は上がらない。そういう課題を教育委員会と一緒に学校の先生との連携を進めていきたいという思いは持っている。(市長)

質問:アクションプランの小・中学生の区別で、「小学校英語実習に向けて」や「中学生の弁論大会」と区別されている部分があるが、それ以外は小・中学校共通と考えてよいのか。例えば、「キャリア教育」とか、「公害モデル都市としての教育」とか、「地域資源の活用」とか、全部共通と考えていいのか。

回答:そのとおりである。キャリア教育も、小学校1年生から中学校3年生まで、それぞれの子どもたちの段階に応じて、どのような力を付けていかなければならないかという視点で計画も作って、各学校で取り組みを反映する。学びの一体化の中でも、小・中の教員が、それぞれ実践を持ち寄って、さらにどう高めていったらいいかということもしている。環境教育などについても、四日市公害と環境未来館を活用した事業も、すでに本年度から小学校5年生と中学校3年生、子どもたちがそこへ行って学習もしているので、小・中共通の取り組みである。義務教育9年間通して、しっかりやっていきたいという思いである。(葛西教育長)

発表事項2.「富田の鯨船 見学と体験ツアー」の実施について

市長:国の指定無形民俗文化財「鳥出神社の鯨船行事」は、全国33カ所の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、今年11月末から12月初めごろ、ユネスコの無形文化遺産への登録が見込まれている。本市では、ユネスコへの登録申請されていることをPRする一環として、今回初めて、鯨船行事の見学ツアーを実施することとした。このツアーでは、鯨船の魅力を満喫していただくとともに、鯨船を間近に見ていただき、直接山車を曳いてもらう体験を企画している。

 全国の山・鉾・屋台行事保存連合会は、全国33行事の団体によって組織されており、その中には、「京都祇園祭の山鉾行事」、「高山祭の屋台行事」、三重県では「桑名の石取祭の祭車行事」や「上野天神祭のダンジリ行事」などが入っている。エチオピアのアディスアベバで開催されるユネスコ政府間委員会において、今年の暮れぐらいに審議・決定される見込みである。

 体験ツアーの日は、毎年、富田の鳥出神社で開催しているお盆の8月15日になる。場所は鳥出神社とその周辺である。

 ツアーの概要は、町ごとに組があり、中島組、古川町の二つの鯨船の本練りと、両者が鳥居を挟んで行う掛け合いの様子などを見学してもらう。また、神社の境内に4艘の山車の展示をするので、それを見学していただく。さらに、ツアー参加者には特別に、北島組、中島組、南島組の鯨船の山車が、それぞれの収蔵庫へ戻る際に、鯨船の山車を曳く体験を予定している。

 定員は40名程度で、市内在住かどうかを問わない。また、応募多数の場合は抽選になる。

 参加費は、無料である。

 周知の方法としては、「広報よっかいち」7月下旬号、四日市市ホームページ、FMよっかいち「マンスリーよっかいち」でPRさせてもらう。ポスターの掲示も市内あちこちで貼らしていただいて、初めてのツアーであるので、たくさんの人に見ていただいて、ユネスコの無形文化遺産に登録される予定の鳥出神社の鯨船行事を直接体験していただきたいと思っている。

葛西教育長:今回、富田の鯨船を現場で見ていただくが、ユネスコ無形文化遺産に認定された際にも、さまざまなイベントを準備している。例えば、横断幕、懸垂幕は、当然出すが、鯨船行事に関するシンポジウムを開催したり、日本語版、英語版、中国版等のパンフレットも作ったりする。また、この鯨船の山車は市内のショッピングセンターをお借りして展示をする。以上のように、大いにPRを図っていきたいと思っている。

質疑応答

質問:今まで鯨船が練っているときは、地区外の人は危ないから参加できなかったのか。収蔵庫に戻るときも含めて、地区外の人が参加されたことはあるのか。

回答:初めてである。(伊藤社会教育課長)

質問:ツアーということで、誰かが仕切って、誰かが解説したりすると思うが、どんな方が説明をされるのか。

回答:まず集まっていただき、オリエンテーションをさせていただく。そのときに私ども職員で祭りの概要説明をさせていただく。(伊藤社会教育課長)

質問:社会教育課の職員が説明するのか。

回答:現地に行って、職員が十分に案内をさせていただく。まだ決まっていないが、できれば地元の方、保存会の方にお話をしていただけたらとは思っている。(伊藤社会教育課長)

質問:どこかで見ている合間にということか。

回答:地元の方との調整はまだついていないが、そういうことも考えられたらと思っている。(伊藤社会教育課長)

質問:練るのが2つで、2つは展示だけとおっしゃられたが、中島組と古川町が練って、残り2つが展示で、現在、幾つあるのか。

回答:中島組と古川町が普段の練りを行い、北島組と南島組が展示のみである。古川町は展示の後、神社で練りを行って、そのまま残る。残りの北島組と中島組と南島組が、それぞれの収蔵庫に帰る。もともと北島組と南島組については、今年は練る年ではなく、そのまま帰ることになると思う。また、中島組については、既に神社で練っているので、まだ確認していないが、戻った後、地元の町内会に行けば、多少は練りがあることも期待されるかと思う。(伊藤社会教育課長)

質問:毎年開催しているものではないと思うが、ユネスコの無形文化遺産登録申請によって今年は開催するということか。

回答:そのとおりである。4艘そろった展示は2年前に開催した。(伊藤社会教育課長)

質問:去年は開催したのか。

回答:去年は4艘そろってはいなかった。去年は3艘であった。今年は、来年のユネスコ登録に向けてということもあり、4艘、神社の境内で展示することになっている。

 ポスターができ上がったので、ご覧いただきたいと思う。市内各所、県の総合文化センターなど、人の多く集まるところに掲示をお願いしたいと考えている。(伊藤社会教育課長)

発表事項3.平成28年度父親の子育てマイスター養成講座の開催について

市長:男性の育児参画の推進と父親のネットワークを広げるため、子育てに関心のある男性を対象に平成28年度父親の子育てマイスター養成講座を開催する。これは、私の1期目のマニフェストにのっとって平成22年度から開催をしており、今年で7年目になる。今年度、新たな取り組みとして、父親の子育てマイスターで構成されている団体「パパスマイル四日市」と協働で講座の企画・運営を行う。パパスマイル四日市は、父親の子育てマイスター養成講座の修了生が自発的に立ち上げていただいた。私の予想以上に大きく展開をしていただいており、大変助かっている。平成26年度に四日市で開催された「ファザーリング全国フォーラムinみえ」というイベントがあり、その分科会の企画をきっかけに、父親の子育てマイスター養成講座の修了生の有志によって結成をされた。例えば、市の内外へ出前講座を実施していただいたり、父親の育児参画の推進に向けて非常に精力的に活動していただいたり、具体的にいろいろな行動をしてもらっている。昨年、三重県が実施した「第2回ファザー・オブ・ザ・イヤーinみえ」で「私の街の育児男子応援団」部門の大賞を受賞した団体でもある。

 今年の子育てマイスター養成講座の概要としては、子育て講座はもちろんであるが、グループワークなど全7回の連続講座を開催して、この講座の修了生を父親の子育てマイスターに認定する。22年度から継続して開催しており、この講座の修了生は、27年度末で97人であり、本年度で100人に達する見込みである。

 今年度は、父親だけではなく、ママ向けの講座も同時開催する。本来、父親の子育てマイスター養成講座は、非常に忙しいママたちに自由な時間を過ごしてもらおうという狙いもある。「パパだけでなくママも講座を楽しみたい」、「ママたちも交流したい」といった声を受けて、ママ向けの講座も同時開催することになった。ご家族の皆さんに参加していただくことで、今一歩踏み出せないパパの後押しになるのではないかと期待もしている。

 実施要領は、後ほど担当から説明するが、託児もあるので安心して講座を楽しんでいただくことができると思う。また、受講生同士あるいは修了生との交流会も開催する予定である。パパ友、ママ友のネットワーク作りを行える内容となっており、ぜひ、ふるって参加していただくようにPRをよろしくお願いしたい。

 父親の子育てマイスターとの連携の状況を少し触れておくと、「よかパパ相談」を実施しており、子育て支援センターの利用者と交流したり、父親による絵本の読み聞かせを行ったり、体を使ったふれあい遊びを行ったりしている。また、父親の子育ての情報誌の企画・作成も行っている。平成25年度から配布している「よかパパスイッチ」という冊子があり、その続編となる「お出かけ」をテーマにした「よかパパスイッチ PLUS ONE」を今回、発行した。子どもと出掛けるとおもしろいスポットをたくさん掲載しており、順次、市内の子育て支援施設や公共施設等に配置していく予定である。

市川こども未来部長:対象者は、市内在住または在勤の18歳以上になっている。全7回の講座のうちの第1回目が公開講座となっている。1回目の公開講座については、9月11日日曜日、大阪教育大学准教授の小崎先生をお招きして、総合会館7階第1研修室で開催する。第1回目は公開講座であり、連続で参加されない方でも聞いていただくことができるため、まず公開講座にご参加いただきたいと思っている。

伊藤こども未来部参事・こども未来課長:全7回のうち、1回目と4回目はママも一緒に講座を受けていただく形になる。また、2回目、3回目、5回目、6回目の4回は、ママ向け講座を同時開催する。ママ向け講座は、ドリップコーヒーの入れ方、かぶせ茶の入れ方、アイシングクッキーの作り方というような趣味的な講座を準備している。お父さんたちは、育児参画の場には、なかなか一歩踏み入れられないので、ママたちに後押しをしていただくために、ママ向け講座を付けて子育てマイスター養成講座を実施させていただく。

質疑応答

質問:ママ向け講座を開催するのは、2回目、3回目、5回目、6回目でいいのか。7回目は開催しないのか。確認したい。

回答:7回目は認定式であり、マイスターに認定された方が家族に向けてのメッセージを読んだりする。認定式に一緒に行っていただいて、家族に対するパパ宣言をしていただくので、認定式にご参加いただく形になる。(市川こども未来部長)

その他

質問:3選不出馬の理由を改めて伺いたい。また、残りの任期でどういったものを残していきたいか、意気込みを伺いたい。

回答:3選不出馬の一番大きい理由は、1期目はマニフェスト、2期目は政策集で公約した政策がおおむね実現でき、自分なりに一定の達成感、充実感を得ることができたこと。もう一つの理由は、四日市市長という職責は超激務であり、あと4年間やれるかと考えたときに、体力面でご迷惑を掛けないこの辺が潮どきで、政治家は引き際が肝心であると思ったこと。大きな理由は以上の2つであるが、1つのきっかけとして、先日の市議会最終日に、新しい図書館と中心市街地の活性化拠点施設を合わせた施設整備の補正予算を、全会一致で可決成立していただいた。めどが付き、一定の軌道に乗せられたということもあり、総合的に判断して、今回、不出馬という決断をした。(市長)

質問:残りの任期については、いかがされたいか。

回答:残されている課題は決してゼロではなく、それを何とか半年でめどが付けられるものは頑張りたいと思っている。これまで、なかなか現場に出かけて生の声を聞く機会が非常に少なかったので、保育園や学校、福祉施設などを回らせていただき、その生の声を市政に反映できるような活動を、ぜひ集中的にやらせてもらいたい。

 中核市への移行という大きな課題が私の公約の中にも載っているが、なかなかめどが立っていない状況である。手続きに時間がかかるため、あと半年間の任期中に中核市に移行ということにはならないが、何とか方向性を示せるようにいろいろな調整もして、中核市を目指す動きに対しても準備を進めておきたいと思っている。(市長)

質問:中核市については、目標時期を示すのは秋ごろと伺っているが、何月までというめどは立っているのか。

回答:秋ごろに目標は示したいという思いはあるが、まだそこまで至っておらず、めどが付いたらお知らせする。(市長)

質問:中核市以外の具体的な課題はあるのか。

回答:例えば、学校教育の中で中学校給食も1つの課題である。また、大矢知・八郷地区の中学校の移転建て替え問題もあり、教育関係が一番多いと思う。(市長)

質問:現場に出かけてとおっしゃられたことは、この半年間で集中してなされたいことか。

回答:集中してやりたいと思っているが、これから国体に向けてスポーツ施設の整備も非常に巨額の予算のかかる大事業である。なるべく経費を抑えながら、国体で立派に機能を果たすようなスポーツ施設の整備。また、国体が終わってからも全国大会が誘致できて、もちろん市民の皆さんに楽しんでいただけるような施設整備を軌道に乗せることも大きな課題であると思う。(市長)

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

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