平成30年08月22日　記者発表資料　尾上町地内における土壌汚染について

１　発表事項
　尾上町地内における土壌汚染について

２　発表内容
　平成30年8月21日、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項の規定に基づき、尾上町地内の土地について、土地の管理者である四日市市から土壌汚染の発見に係る届出書が提出されました。
　届出によると、三重県北勢水道事務所が新配管（工業用水道管）布設のため、既設埋設管の位置を確認するために試掘調査を行い、土砂搬出のために土壌環境基準が定められている項目を調査したところ、土壌溶出量基準を超過する砒素およびその化合物が検出されました。（地点は別紙参照）
　基準を超過した有害物質および濃度は次のとおりです。

土壌調査結果（調査期間：平成30年6月5日～平成30年6月21日）

 ３　対応方針
(1) 8月23日、現地への立入調査を実施します。
(2) 当該工事については事前に計画書を提出させ、工事が適切に行われるよう指導します。
(3) 汚染の発見された地点の周辺は、砒素による土壌汚染のおそれがあり、今後、掘削工事に伴い、土壌または地下水を当該土地から搬出する場合は、土地の所有者等による調査を行うよう、注意喚起を行います。

【参考】
砒素について
急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、全身疼痛、麻痺、呼吸困難、角化や色素沈着などの皮膚への影響、下痢を伴う胃腸障害、腎障害、末梢神経障害が報告されています。慢性の中毒症状としては、砒素に汚染された井戸水を飲んだことによって、皮膚の角質化や色素沈着、末梢性神経症、皮膚がん、末梢循環器不全などが報告されています。砒素は、金属光沢のあるもろい灰色の結晶で、二硫化砒素（花火の着色剤、塗料用の顔料）の原料に使われ、硬さを高めるために合金（銅など）に添加されるなどの用途があります。