令和04年03月29日　記者発表資料　ＪＳＲ株式会社四日市工場における土壌汚染について

１．発表内容

　令和４年３月２８日、三重県生活環境の保全に関する条例第７２条の４第１項に基づき、ＪＳＲ株式会社（東京都港区東新橋一丁目９番２号　代表取締役社長　川橋 信夫）から同社四日市工場（四日市市川尻町１００番地）において、「ふっ素及びその化合物」による土壌汚染を発見した旨の届出がありました。
　同社が工場敷地内において構内道路の舗装工事に伴い任意の方法により土壌を調査した結果、「ふっ素及びその化合物」による土壌溶出量基準超過がありました。汚染範囲を確認するため、土壌汚染対策法に準ずる方法により調査を実施したところ、全６区画中いずれの区画も基準超過はなかったことから土壌汚染は限定的であると考えられます。　
　なお、工場敷地内において過去に「ふっ素及びその化合物」の取扱いがありましたが、今回工事を行う場所では取扱い履歴がなかったことから、土壌汚染との因果関係は不明です。

　基準を超過した有害物質及び濃度は次のとおりです。

＜土壌調査結果（土壌溶出量）＞

※現地はアスファルトにより舗装されており、雨水浸透防止が講じられています。

２．対応方針

(1) 令和４年３月３０日、現地への立入調査を実施します。
(2) 事業者に対して、土壌汚染対策が適切に実際されるよう指導しています。

【参考】
「ふっ素及びその化合物」
　ふっ素及びその化合物は、ホタル石などの形態で自然界に広く分布しています。環境中においては、河川や地下水、土壌中に含まれており、海水中のふっ素は比較的高濃度（1.3～1.4mg/L程度）となっています。また、ふっ素化合物は、ガラス加工や電子工業等において使用されるほか、ふっ素樹脂等として広く用いられます。適量のふっ素は虫歯予防に有効であり、歯磨剤にも添加されています。ふっ素による健康影響としては、飲料水として過剰な摂取による斑状歯の発生等が知られています。
 

参考資料【PDF（1MB）】

【問い合わせ先】　
四日市市　環境保全課（担当：大気水質係　中尾、山中）　電話：059-354-8189