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ひきこもりについて

問い合わせ番号:16608-0375-1529 更新日:2022年 9月 13日

ひきこもりとは

・「ひきこもり」は病名ではなく、あくまで状態を表す言葉です。
・自宅にひきこもって、学校や会社にも行かず、家族以外の人と関わることがなく、それが6カ月以上の長期にわたる状態です。
・他者と交わらない外出(買い物、ドライブ)は可能なこともあります。
・ひきこもりは、ひとつの原因で生じるのではなく、さまざまな要因が絡み合って生じています。
・中には、こころの病気や不調が背景にある場合もあります。

ひきこもり支援について

身近な人がひきこもり状態になった時、それを受け入れるのは容易ではありません。
しかし、本人が安心・安全と思える環境で休むことができ、理解してくれる人がそばにいれば、回復に向かうことができます。また、ご家族だけで抱え込まず、適切な支援を受けることも大切です。
四日市市保健所では、ひきこもりに関する相談を受け付けており、各関係機関との連携も図っています。
相談窓口についてはこちら

ひきこもりに関連するこころの病気

●適応障害
 いじめなどの出来事がきっかけで不安や抑うつ気分が出現し、不登校・ひきこもりに至ることがあ ります。ストレス状況が長引くと、適応障害から気分障害や不安障害などへと展開し、結果的にひきこもりが長期化することもあります。

●不安障害(社交不安障害、全般性不安障害、パニック障害など)
社交不安障害は、集団に入るのが怖いと感じたり、人前で恥ずかしい思いをすることを極度に恐れるなどの症状があります。同年代やなじみの少ない人を避け、ひきこもりへと向かう可能性が少なくありません。
全般性不安障害は、さまざまな場での不安が特徴ですが、特に失敗や挫折を恐れるあまりに緊張の強さが目立つ点に特徴があり、ときに不登校やひきこもりの原因となります。
パニック障害は、突然胸が苦しくなり、動悸や呼吸困難、息苦しさが起こり、「死んでしまうかも…」といった不安に襲われます。そういった症状を繰り返すうちに「また発作が起きるのではないか」という強い不安を持ち、発作の出現を恐れて外出を控えるようになり、ひきこもり状態に至ることもあります。

●気分障害
 気分障害のひとつに、うつ病があります。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。
こういったうつ状態の際にひきこもりを生じることがありますが、多くの場合に一旦ひきこもった当事者はうつ状態が改善したからといって、すぐにひきこもりから抜け出すことができるわけではありません。
 
●強迫性障害
 「ドアに鍵をかけたかな?」「鍋に火をかけたままかも」といった不安やこだわりが度を越してしまい、戸締りや火の元を何度も何度もしつこく確認しても安心できないために生活が不便になったりしている場合は、強迫性障害が疑われます。
 外へ出ると、不安が強くなることから、ひきこもってしまうことがあります。

●パーソナリティ障害
 大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。認知(ものの捉え方や考え方)、感情のコントロール、対人関係といったさまざまな精神機能の偏りから生じるもので、「性格が悪いこと」を意味するものではありません。
社会的活動への困難さが高まると、社会とのつながりを回避するようになり、ひきこもりに至るという経過もあります。

●統合失調症
 こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。健康な時にはなかった状態が表れる陽性症状と、健康な時にあったものが失われる陰性症状があります。
陽性症状の典型は、幻覚と妄想です。「誰かに盗聴されている」「命令される声が聞こえる」という訴えや、ぶつぶつと独り言を言いニヤニヤ笑うことが多いなどの症状があります。
陰性症状は、意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。
周りへの警戒心から家に閉じこもるようになってしまったり、意欲が低下した結果人との交流を求めなくなり、ひきこもりに至る場合もあります。

●思春期特有の精神障害(対人恐怖的な妄想性障害や選択的緘黙など)
 自らの容姿が醜いため、体臭が不快なため、あるいは視線がきついため周囲に不快な思いをさせているという確信を持ち、そのために周囲との接触を避けていくことから、不登校やひきこもりに至ることがあります。
また、他の状況では話せるにもかかわらず、幼稚園や学校などでは口を閉ざしてしまう選択的緘黙の子どもにも、学校に行かなくなったり、家にひきこもったりする場合があります。

●広汎性発達障害など
 落ち着きがなく、衝動的な行動をとりやすいADHD(注意欠陥・多動性障害)や社会性、コミュニケーションなどに苦手さを抱えるPDD(広汎性発達障害)の人の場合、仲間集団に上手くなじめなかったり、からかいやいじめ、時には叱責の対象になることが多く、結果として自信を失い、不登校やひきこもりに至ることがあります。
社会への関心の薄さやネットゲームなどへの没頭の生じやすさもひきこもりになりやすい要因の一つと言えます。

 

<参考文献>
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(2010年5月厚生労働省)
ひきこもりに関するQ&A・・・(三重県こころの健康センターホームページ)
ひきこもりの理解のために・・・(島根県ひきこもり支援センター発行パンフレット)
などを参考に作成しました。

このページに関するお問い合わせ先

保健予防課 精神保健係
電話番号:059-352-0596
FAX番号:059-351-3304

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