腸管出血性大腸菌感染症(O157、O26など)に注意しましょう!
問い合わせ番号:16872-3444-6805 更新日:2025年 6月 3日
腸管出血性大腸菌について
大腸菌は、人や動物の腸内にいる細菌です。ほとんどは無害ですが、なかには、ベロ毒素という毒素をつくり、下痢や血便、腹痛などを起こす腸管出血性大腸菌があります。
代表的なものは、「O-157」「O-26」「O-111」などです。
気温が高くなる初夏から初秋にかけては、腸管出血性大腸菌による食中毒や感染症に特に注意が必要です。
腸管出血性大腸菌感染症(O157・O26など)を予防しましょう(PDF/729KB)
症状
水様性下痢、激しい腹痛、血便(便に血が混じる)、発熱、吐き気、嘔吐 など
感染してから症状が出るまでの期間は、おおよそ3~8日です。
症状のある人の6~7%の方が、溶血性尿毒症症候群(HUS)*や脳症などの重症合併症を発症するといわれています。
*HUS:溶血性尿毒症症候群(Hemolytic Uremic Syndrome)
様々な原因によって生じる血栓性微小血管炎(血栓性血小板減少性血管炎)による急性腎不全であり、(1)破砕状赤血球を伴った貧血、(2)血小板減少、(3)腎機能障害を特徴とします。
初期症状には、顔色不良、乏尿、浮腫(むくみ)、意識障害等があります。
子どもと高齢者は特に注意が必要です。
症状がみられたら、自分の判断で下痢止めなどを服用せず、医療機関を受診しましょう。
感染経路
経口感染(口から菌が入ることによって感染)します。
- 菌に汚染された飲食物を食べる ≪食中毒≫
- 菌のついた手で触った物(調理器具、タオルなど)を介してうつる ≪感染症≫
会話や、咳・くしゃみ・汗等では感染しません。
予防方法
細菌による食中毒を防ぐためには、細菌を食べ物に「付けない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが原則となります。
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菌を付けない
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こまめに手洗いをしましょう。
特に、調理の前、食事の前、トイレの後などは、せっけんと流水で手洗いをしましょう。 - 焼肉を食べるときは、生肉を取る箸と食べる箸を分けましょう。
- 包丁やまな板は、肉、魚、野菜で使い分けると安全です。
- 食器や調理器具は洗剤を使ってよく洗い、熱湯をかけるか、台所用の殺菌剤で殺菌しましょう。
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こまめに手洗いをしましょう。
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菌を増やさない
- 冷蔵・冷凍が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
- 調理した食品はすぐに食べましょう。
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菌をやっつける
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この菌は熱に弱く、75℃以上で1分間以上加熱すれば死滅します。
加熱不足の肉を食べるのはやめ、中心部まで十分に加熱してから食べましょう。 -
野菜は、よく洗って食べましょう。
ブロッコリーやカリフラワー等の形が複雑なものは、熱湯で湯がきましょう(100℃の湯で5秒間程度)。
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この菌は熱に弱く、75℃以上で1分間以上加熱すれば死滅します。
参考:政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」
人から人への感染を予防する基本も手洗いです。
トイレの後、食事の前、下痢をしている子どもや高齢者の排泄物の世話をした後等は、せっけんと流水で手洗いをしましょう。
四日市市内の腸管出血性大腸菌感染症の発生状況
令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 | |
---|---|---|---|---|---|
患者 | 1 | 7 | 4 | 5 | 2 |
保菌者 | 2 | 7 | 4 | 4 | 1 |
計(感染者) | 3 | 14 | 8 | 9 | 3 |
※保菌者:症状はないが、ベロ毒素を作り出す腸管出血性大腸菌を保有している方。
※三重県内の発生状況については、三重県感染症情報センターホームページを参照してください。
関連リンク
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四日市市保健所 保健予防課
TEL:059-352-0595 FAX:059-351-3304
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