チクングニア熱などの蚊媒介感染症に注意しましょう
問い合わせ番号:17546-3074-8106 更新日:2025年 8月 14日
外務省より、中華人民共和国(広東省仏山市)でのチクングニア熱患者の増加について、注意喚起が行われています。
外務省海外安全ホームページ 蚊を媒体とした疾病に関する注意喚起
チクングニア熱について
チクングニア熱は、チクングニアウイルスを保有した蚊に刺されることで感染する感染症です。
かつては、アジア、アフリカの熱帯・亜熱帯が流行地域でした。
最近、ヨーロッパやアメリカ大陸にも感染者が広がり、年々患者数が増加しています。
感染経路
チクングニアウイルスを保有するネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。
ヒトからヒトへは感染しません。
主な症状
- 潜伏期間は2~12日(多くは3~7日)です。
-
発熱、関節痛、発疹がみられます。
関節の痛みは、手首、足首、指、膝、肘、肩などに現れます。
また、関節の痛みは、月単位、年単位で続くことがあります。 -
他に、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹などの症状が現れることもあります。
重症例では、神経症状(脳症)や、劇症肝炎が報告されています。
発生状況(厚生労働省検疫所FORTHホームページより)
最近は、中南米の各地に流行地が広がり、今も拡大を続けています。
予防方法
ワクチンや予防薬はありません。虫除け対策が唯一の予防法です。
蚊に刺されないように注意しましょう!
蚊に対する虫除け対策について
- 蚊の活動する時間帯には、虫除け対策を徹底しましょう。
- 長袖、長ズボン、ブーツ、帽子を着用して、肌の露出を避けましょう。
- 肌が露出している部分には、虫除け剤(忌避剤)を使用しましょう。
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海外へ渡航する場合
渡航前に、チクングニア熱に関する情報や、渡航先で流行している感染症に関する情報、渡航先の医療情報を、FORTHや外務省などの公式な情報源で確認しておきましょう。
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海外渡航中に、発熱、関節痛など、チクングニア熱を疑う症状が出た場合は、速やかに現地の医療機関を受診しましょう。
日本へ帰国した時に体調に異常があれば、空港や港の検疫所で、渡航歴・現地での行動を伝えたうえで相談してください。
帰国後1~2週間程度の期間は、ご自身の健康状態に注意し、異常があれば速やかに医療機関に相談してください。この際も、渡航歴・現地での行動を伝えてください。
流行地域からの帰国後1週間は、蚊を介して他の人へ感染を広げないために、長袖・長ズボンの着用や虫除け剤の使用により、蚊に刺されないようにしましょう。
医療機関の皆さまへ
チクングニア熱は、感染症法で四類感染症に指定されています。
チクングニア熱が疑われる患者を診察した場合は、検査の実施について、最寄りの保健所へご相談ください。
チクングニア熱を診断した際は、直ちに届出をお願いいたします。
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このページに関するお問い合わせ先
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