大人のRSウイルス感染症に注意しましょう
問い合わせ番号:17648-3428-9780 更新日:2025年 12月 8日
RSウイルス感染症について
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
RSウイルスは、一般的には乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られています。
その一方で、高齢者や基礎疾患のある成人においても、肺炎などを引き起こすことがあります。
感染経路
主に、接触感染と飛沫感染で感染が広がります。
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接触感染
RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことでウイルスが付着した手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチなど)を介して感染します。 -
飛沫感染
RSウイルスに感染した人の咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことで感染します。
症状
感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て、発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続きます。
健康な成人は、RSウイルスに感染しても軽症で、多くは風邪のような症状で自然軽快します。
高齢者、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心疾患などの慢性の基礎疾患がある人、免疫機能が低下している人がRSウイルスに感染した場合は、肺炎などを引き起こし重症化する場合があります。
治療について
RSウイルス感染症には特効薬はありません。
治療は基本的には対症療法(酸素投与、点滴、呼吸管理など症状を和らげる治療)を行います。
予防方法について
接触感染の予防
- 日常的に触れる物(手すりやドアノブ、机など)は、こまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒しましょう。
- 流水・石けんによる手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生を行いましょう。
飛沫感染の予防
鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合は、周囲への感染を防ぐためにマスクを着用しましょう。
発生状況
RSウイルスは、感染症発生動向調査において5類定点把握疾患に分類され、三重県内70ヵ所、全国約2,000カ所の小児科定点医療機関からの毎週の報告に基づいて発生動向が収集・分析されています。
三重県内の発生状況
国内の発生状況
- 感染症発生動向調査(IDWR)|JIHS感染症情報提供サイト
- IDWR 感染症発生動向調査週報「過去10年間との比較グラフ」-RSウイルス感染症 RSV Infection -|JIHS感染症情報提供サイト
関連リンク
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