特別展「大正イマジュリィの世界 くらしを彩るデザイン」
問い合わせ番号:17738-3034-7589 更新日:2026年 3月 19日

企画趣旨
大正時代、日本では、印刷技術の革新とともに出版文化が花開いた時代でした。本や雑誌の装幀、絵はがき、ポスターなどには、アール・ヌーヴォーやアール・デコなどの様式を取り入れた新鮮なイメージがあふれ、藤島武二(1867-1943)、橋口五葉(1881-1921)、竹久夢二(1884-1934)などの気鋭の画家たちが多彩な表現を生み出しました。また、杉浦非水(1876-1965)や小林かいち(1896-1968)などの図案家も登場し、モダンデザインに影響を与えました。
こうした大衆的な印刷物や版画は、今日、イメージ図像を意味するフランス語である「イマジュリィ(imagerie)」と総称され、現代にも影響を与える豊かな視覚文化として注目されています。本展では、監修者である山田俊幸(1947–2024)の貴重なコレクションを中心に、当館所蔵の小林かいちの絵封筒を併せた約370点を展覧します。当時の人々のくらしを彩ったイマジュリィのモダンな世界をぜひご堪能ください。
見どころ
(1)大正・昭和初期に活躍した13人の作家
藤島武二、橋口五葉、杉浦非水、坂本繁二郎、岸田劉生、橘小夢、富本憲吉、広川松五郎、古賀春江、竹久夢二、小林かいち、高畠華宵、蕗谷虹児が手掛けた数々のイマジュリィをご紹介します。
(2)浮世絵、エラン・ヴィタル、乙女…さまざまなテーマでイマジュリィを紹介
浮世絵の再評価に伴って明治末から大正にかけて様々に展開した江戸オマージュのイマジュリィ、ベルクソンの「エラン・ヴィタル(Élan vital)」―「生の飛躍」や「生命の躍動」という概念から導かれた生命感あふれるイマジュリィ、女学生文化を彩った乙女のイマジュリィなど、大正・昭和初期の流行やくらしを映し出す、イマジュリィの魅力に迫ります。
(3)辰馬(たつうま)コレクションと当館の絵封筒アルバム「聚優(しゅうゆう)」を同時展示
絵封筒とは、封筒の宛名面に木版画などでデザインがあしらわれたもので、大正から昭和初期、女学生を中心に人気を博しました。こうした絵封筒をコレクションするためのアルバムが表紙に「優れたものを聚(あつ)める」と書かれた「聚優」でした。アルバムを開くと、モチーフや色ごとに絵封筒がとじられており、かつての持ち主が1枚ずつ大切に集めていたことが伺えます。本展では、辰馬コレクションの「聚優」と当館所蔵の「聚優」を同時公開します。
主な出品作品
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竹久夢二 |
杉浦非水 (右上から)《たつなみそう》《てうせんあさがほ》《フロックス》《おほばこ》《スヰートピー》《わすれなぐさ》 『非水月刊図按』第1巻第1号 大正7(1918)年 金尾文淵堂 個人蔵 |
小林かいち 絵封筒《蛇とグラス》 大正~昭和初期 さくら井屋 四日市市立博物館蔵 |
開催概要
- 会期:令和8(2026)年4月11日(土)~5月31日(日)
- 開館時間:午前9時30分から午後5時 (入場は午後4時30分まで)
- 休館日:毎週月曜日(ただし、5月4日(月・祝)は開館)、5月7日(木)
- 会場:そらんぽ四日市(四日市市立博物館)4階 特別展示室
- 主催:四日市市立博物館
- 監修:山田俊幸(元帝塚山学院大学教授)
- 協力:大正イマジュリィ学会
- 企画協力:株式会社キュレイターズ
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観覧料:一般1,000円、高・大学生600円、中学生以下無料
*障害者手帳等(ミライロID含む)をお持ちの方および付き添いの方1名は5割引
*有料でご観覧いただく方が20名以上の場合は2割引
関連行事
(1)記念講演会(事前申込制、応募多数の場合は抽選)
日時:4月25日(土) 14:00~15:30(13:30開場)
講師:永山多貴子さん(郡山市立美術館館長)
場所:1階 講座室
参加費:無料
定員:50名
申込方法:3月25日から4月15日(必着)までに博物館ホームページの申込フォームまたはハガキで博物館「記念講演会係」へ
その他:手話通訳、要約筆記を実施します。
(2)ミュージアムコンサート(事前申込制、応募多数の場合は抽選)
日時:5月10日(日)14:00~14:45(13:30開場)
演奏者:関谷まりさん(ヴァイオリン)、関谷真由さん(ピアノ)
場所:1階 講座室
参加費:無料
定員:50名
申込方法:4月10日から4月30日(必着)までに博物館ホームページの申込フォームまたはハガキで博物館「ミュージアムコンサート係」へ
(3) ベビーカーDAY(事前申込不要)
日時:4月19日(日)、5月17日(日) 各日9:30~12:00
対象:乳幼児と保護者
場所:館内
参加費:無料(展覧会への入場は別途当日の観覧券が必要です)
内容:子育て世代大歓迎!この時間は声を出しても泣いても大丈夫。お子さんと一緒に、展覧会をご覧いただけます。もちろん一般のお客さんも大歓迎です。館内が少しにぎやかな日になりますが、ご了承ください。※館内に授乳室・救護室の用意があります。
関連ファイル
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