令和08年10月30日 記者発表資料 東邦町地内における土壌汚染及び地下水汚染について
問い合わせ番号:17932-4148-7743 更新日:2026年 10月 30日
1.発表内容
令和8年10月29日、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項に基づき、三菱ケミカル株式会社(東京都千代田区丸の内一丁目1番1号 代表取締役 櫻井 和光)から同社東海事業所(四日市市東邦町1番地)敷地内において、土壌汚染及び地下水汚染を発見した旨の届出がありました。
届出によると、同社は土地の有効利用を検討するにあたり、自主的に土壌・地下水調査を実施したところ、下記のとおり土壌溶出量基準、土壌含有量基準及び地下水基準を超過しました(地点は別紙参照)。
なお、事業所敷地内において「鉛及びその化合物」及び「六価クロム化合物」以外の使用履歴等はありますが、汚染原因は不明です。
基準を超過した特定有害物質及び検出された濃度は次のとおりです。
<土壌調査結果(溶出量)>
| 物質名 |
最大検出濃度 (土壌溶出量基準の倍数) |
土壌溶出量基準 |
| クロロエチレン | 0.036mg/L(18倍) | 0.002mg/L |
| 1,2-ジクロロエタン | 3.2mg/L(800倍) | 0.004mg/L |
| テトラクロロエチレン | 0.12mg/L(12倍) | 0.01mg/L |
| トリクロロエチレン | 0.085mg/L(8.5倍) | 0.01mg/L |
| ベンゼン | 0.025mg/L(2.5倍) | 0.01mg/L |
| 六価クロム化合物 | 0.20mg/L(4倍) | 0.05mg/L |
| 水銀及びその化合物 | 0.04mg/L(80倍) | 0.0005mg/L |
| 鉛及びその化合物 | 0.18mg/L(18倍) | 0.01mg/L |
| 砒素及びその化合物 | 0.15mg/L(15倍) | 0.01mg/L |
| ふっ素及びその化合物 | 1.0mg/L(1.25倍) | 0.8mg/L |
| ポリ塩化ビフェニル(PCB) | 0.0041mg/L | 検出されないこと |
<土壌調査結果(含有量)>
| 物質名 |
最大検出濃度 (土壌含有量基準の倍数) |
土壌含有量基準 |
| 鉛及びその化合物 | 1800mg/kg(12倍) | 150mg/kg |
| ⽔銀及びその化合物 | 140mg/kg(9.3倍) | 15mg/kg |
<地下水調査結果>
| 物質名 |
検出濃度 (地下水基準の倍数) |
地下水基準 |
| クロロエチレン | 0.0032mg/L(1.6倍) | 0.002mg/L |
| 1,2-ジクロロエタン | 0.043mg/L(10.75倍) | 0.004mg/L |
| ふっ素及びその化合物 | 1.0mg/L(1.25倍) | 0.8mg/L |
※汚染が発見された区画の一部はコンクリート舗装されており、飛散防止及び雨水浸透防止措置
が取られています。また、裸地部については立入禁止措置により直接摂取防止を行っていま
す。
2.事業者の対応方針
(1)汚染区画の裸地部について、今後シート養生等を行います。
(2)土壌・地下水汚染対策として、揚水井戸による汚染拡散防止を図ります。また、観測井戸の
定期採水を実施して地下水の汚染状況の確認を行い、その効果を確認します。
3.四日市市の対応方針
(1)10月30日に現地確認を行いました。
(2)地下水モニタリングの結果を報告するように指示しました。また、土壌汚染対策が適切に実
施されるよう指導していきます。
4.届出内容の問い合わせ
三菱ケミカル株式会社 東海事業所 三重企画管理部 総務グループ
電話:059-345-7001
【参考】
○三重県生活環境の保全に関する条例(抜粋)
(土壌又は地下水の特定有害物質による汚染発見時の届出等)
第72条の4 土地の所有者等は、人の健康又は生活環境に係る被害が生じ、又は生じるおそれがあるものとして規則で定める基準を超える土壌又は地下水の特定有害物質による汚染を発見したときは、速やかに当該汚染の拡散を防止するための応急の措置を講ずるとともに、当該汚染の状況及び講じた措置について、規則で定めるところにより、知事に届け出なければならない。ただし、水質汚濁防止法第14条の2第1項の規定による届出があった場合は、この限りでない。
2 知事は、前項本文の規定による届出があった場合は、関係市町長に通知するとともに、人の健康又は生活環境に係る被害を防止するため必要があると認めるときは、規則で定めるところにより、当該届出の内容を公表するものとする。
※四日市市内においては、市長への届出となります。
〇クロロエチレン
常温では無色透明の気体で、特徴的な臭いがあります。ほぼ全量が、ポリ塩化ビニル(塩化ビニル樹脂)や塩化ビニル系共重合樹脂の原料として使われており、発がん性があるとされています。
○1,2-ジクロロエタン
有機塩素系溶剤の一種で、無色透明の液体、不燃性、水に難溶。塩化ビニルの製造であり、そのほか合成樹脂原料、フィルム洗浄剤、有機溶剤、混合溶剤、殺虫剤、医薬品、化学反応中間体などに使用されています。
また、皮膚または目に接触すると炎症を引き起こす場合があることが知られており、蒸気を大量に吸引すると麻酔作用を示し、中枢神経系を抑制します。慢性毒性として肝機能障害が知られており、発がん性についても疑われています。
〇テトラクロロエチレン
ドライクリーニングのシミ抜き、金属・機械等の脱脂洗浄剤等に使われるなど洗浄剤・溶剤として優れている反面、環境中に排出されても安定で、地下水汚染などの原因物質となっています。
急性毒性は目、鼻、のどなど皮膚・粘膜への刺激、麻酔作用が主で、手の痺れ、頭痛、記憶障害、肝機能障害等の症状が、また慢性毒性は、神経系への影響や、肝・腎障害等が知られています。発がん性についても疑われています。
〇トリクロロエチレン
テトラクロロエチレンと同様に、ドライクリーニングのシミ抜き、金属・機械等の脱脂洗浄剤等に使われるなど洗浄剤・溶剤として優れている反面、環境中に排出されても安定で、地下水汚染などの原因物質となっています。
急性毒性は目、鼻、のどなど皮膚・粘膜への刺激、麻酔作用が主で、手の痺れ、頭痛、記憶障害、肝機能障害等の症状が、また慢性毒性は、神経系への影響や、肝・腎障害等が知られています。発がん性についても疑われています。
〇ベンゼン
特有の芳香臭を持つ水より軽い無色の液体で、水に溶けにくいですが、有機溶媒には良く溶けます。また、揮発性が強く引火性があり、光、空気に対しては安定ですが、生分解は可能です。高濃度のベンゼンを急性暴露すると、めまい、嘔吐、頭痛、ねむけ、よろめき、平衡感覚減少、昏睡など主に中枢神経系統に影響を受けます。
○六価クロム化合物
六価クロム化合物の毒性として、溶液にさわったり、非常に細かい蒸気を吸い込むことによって、手足、顔などに発赤、発疹が起こり、炎症が生じることが知られています。また、鼻の粘膜やのどへも炎症が生じやすく、ひどくなると鼻中隔の内部の組織にまで炎症が及ぶことがあります。
○水銀及びその化合物
水銀は、火山活動などによって自然界に排出され、大気・水系・土壌の中に微量に含まれています。許容量以上の水銀を体に取り込むと、血液脳関門を通過して中枢神経を破壊し、運動失調、言語障害、感覚障害、運動障害、視野狭窄などを引き起こすとされています。
○鉛及びその化合物
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛蓄電池やはんだ等に広く用いられています。鉛は地殻の表層部には重量比で0.0015%程度存在し、水や大気中から検出される鉛には、人為的な排出のほかに地質に起因するものが含まれます。なお、鉛は人の臓器や組織に通常存在する物質ですが、高濃度の鉛の暴露では貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では発ガン性があるとされています。
○砒素及びその化合物
砒素は、地殻の表層部には重量比で0.0005%存在し、水中や土壌中、大気中に広く存在している、金属光沢のあるもろい灰色の固体です。その化合物は、花火の着色剤や半導体、赤色の発光ダイオードの原料などとして利用されています。急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、全身疼痛、麻痺、呼吸困難、角化や色素沈着などの皮膚への影響、下痢を伴う胃腸障害、腎障害、末梢神経障害が報告されています。
○ふっ素及びその化合物
ふっ素及びその化合物は、ホタル石などの形態で自然界に広く分布しています。環境中においては、河川や地下水、土壌中に含まれており、海水中のふっ素は比較的高濃度(1.3~1.4mg/L程度)となっています。また、ふっ素化合物は、ガラス加工や電子工業等において使用されるほか、ふっ素樹脂等として広く用いられます。適量のふっ素は虫歯予防に有効であり、歯磨剤にも添加されています。ふっ素による健康影響としては、飲料水として過剰な摂取による斑状歯の発生等が知られています。
〇ポリ塩化ビフェニル(PCB)
絶縁性、不燃性、化学的安定性などの特性により、トランス、コンデンサといった電気製品や熱媒体等幅広い分野で使用されてきましたが、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、肝障害、浮腫などさまざまな症状を引き起こすことから、昭和47年以降は製造が中止されています。なお、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法で令和9年3月31日までに処分することが規定されており、処分までの間は適切に保管するよう定められています。
別紙 【PDF(PDF/5MB)】
【問い合わせ先】
四日市市 環境政策課(赤堀、中山、中本) 電話:059-354-8189