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こにゅうどうくん

令和04年09月08日 記者会見要旨

問い合わせ番号:16636-5012-3684 更新日:2022年 9月 8日

市長定例記者会見

日時

令和4年9月8日(木曜日) 午前11時00分~

場所

本庁6階 本部員会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、時事通信、中日新聞、中部経済新聞、毎日新聞、

読売新聞、(Youよっかいち)
 


 

市側

市長、小松シティープロモーション部長、中野文化課長、葛山文化課副参事、

中川政策推進部政策推進監、花尻政策推進課主幹、伴都市整備部長、戸本市街地整備課長、

藤田公共交通推進室長、秦広報マーケティング課長
 

 

 

発表事項1.市指定文化財「旧四郷村役場」保存整備活用事業に係る寄附金募集プロジェクトの実施について

市長:市指定文化財「旧四郷村役場」保存整備活用事業に係る寄附金募集プロジェクトの実施である。
 旧四郷村役場は、令和3年10月から耐震補強・復元修理工事を実施している。旧四郷村役場は築100年を迎えており、四日市の重要な財産である。令和5年度の秋以降にリニューアルオープンを目指している。
 整備を進めていく中で、多くの方に御協力いただき、このプロジェクトを実行していこうというところである。プロジェクト名は、「築100年の大正モダンな旧村役場を次の100年に継承したい!」である。
 100年前の建築で施された文化財建造物としての価値を再認識して、後世へ継承していくため、建造物の歴史を伝え、建物の中にある現物を展示する整備費用を対象として、多くの寄附を募っていこうというところである。
 例えばどういう現物があるのかというと、まずは展望専用の3階建ての塔屋であるとか、階段に残る当時の敷物であるとか、おもりでバランスをとる上げ下げ窓、そして4つ目、アール・デコ調の天井である。こういった特徴的なものが旧四郷村役場には残っており、これらの保存、継承に皆さんのお力をお借りしたいというところである。
 寄附を募るに当たって、市民と市民以外の方で、それぞれ違う形で寄附金を募集していくことになる。まず市民に対しては、市民の財産である文化財を継承していこうというところと、あと旧四郷村役場の価値や魅力のPRにつなげていこうという目的がある。
 具体的な寄附の仕方は、直接的な寄附ということになり、窓口などで受け付けをする。文化課が受け付け、その都度、納付書を郵送させていただき、金融機関で寄附金を納入していただくという流れである。この寄附の募集期間は、9月22日から12月28日である。
 寄附していただいた方のお名前を「棟札(むなふだ)」などに掲示させていただく。5,000円以上の寄附者には、令和大修理記念棟札にお名前を記し、屋根裏など建物内部に100年間保管する。オープン後、しばらくはその写真を館内に掲示していきたいと思っている。また、本人の意向を確認した上で、ホームページ上にもお名前を掲示して、謝意を表したいと思っている。
 棟札というのは何かというと、建築物の新築や修理に当たって、その事実やその土地の守護神などを板に記したものを棟札といって、実は大正10年の四郷村役場の建設時の棟札がある。棟札というのは、神社のように掲示するものではなく、屋根裏などで保存していくものだということで、直接これを掲示するというわけではなく、棟札の写真を館内に掲示する。
 市外の人向けに対しては、ガバメントクラウドファンディングを使っていきたいと思っている。株式会社トラストバンクがふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディングの名称である。自治体が抱える問題解決のためにふるさと納税を活用していくという趣旨で設けられた仕組みで、ふるさと納税と同様の税額控除を受けられる。
 この期間が9月22日から12月31日である。目標はガバメントクラウドファンディングとして100万円を目標にしている。
 これはふるさと納税の一種なので、様々な選択をしていただける。まず1つ目は、寄附していただいた金額に応じた一般的なふるさと応援寄附金の返礼品を頼んでいただく。2つ目は特別見学会に参加していただく権利を寄附金1万円以上の方には選んでいただける。3つ目は、寄附金1万円以上の方に棟札などにお名前を掲示させていただく。こういった選択肢がある中で、市外の人には、ガバメントクラウドファンディングを使っていただいて、寄附をしていただこうというところである。
 ガバメントクラウドファンディングとしての目標金額は100万、市民の方との寄附も合わせて、目標はトータルで300万を目指していきたいと考えている。
 ちなみに、ふるさと納税は2,000円以上寄附した場合には、税額控除を受けられる。
 こういった仕組みを使いながら、四日市の貴重な文化財、旧四郷村役場を残して継承していく取り組み、そして市民の皆さんの文化財に対する思いの醸成、こういった部分も含め実施をしていきたいと思っている。

 

質疑応答 

質問:スケジュールの確認だが、以前の発表では工事期間が来年の1月までの予定となっていたが、今日の発表では3月までとなっている。スケジュールの変更があったのか。
回答:工事期間を2カ月延長させていただいた。(文化課)
質問:3月に竣工ということか。
 来年の4月に竣工直後の特別見学会を予定していて、実際に一般市民にオープンするスケジュールは決まっているのか。
回答:今のところ秋以降のオープンを目指している。(文化課)
質問:寄附金額の目標は、市民と市外を合わせて300万円ということでいいか。
回答:そうである。(文化課)
質問:寄附金の使い道の確認をしたい。本年度の予算でもこの復元工事の費用が組まれていたと思うが具体的にどのようなことに活用にするのかということと、寄附金が300万円集まらない場合でも工事自体は完了するということで組んでいるのか、教えてほしい。
回答:市としての予算はあるので、そこに寄附金を充てていくということである。寄附金が目標に達しなくても、あるいは目標以上でも、同様に予算に入れさせていただくということである。
 使い道については、文化財建造物としての価値を改めて知っていただく、また磨き上げたものを御覧いただくというものに使っていきたいと考えている。(文化課)
市長:残していくという意味での資金の確保は大事だが、それ以上に市民の皆さんの手で、この旧四郷村役場がまたさらに100年存続していく、この歴史を継承していくという機運をつくっていきたいという目的もあるので、金額に問わずこの事業は実行する。多くの方にこの事業に参加していただけると、文化財の継承という意味で、市民のシビックプライドの醸成にもつながるし、これに対する思いが大きくなっていくのではないかというところである。
質問:市の予算で、工事は完成するようには組んではいるが、それ以上に寄附金を募ることで、今後の保存・活用、100年後にも残るような保存整備に使っていくということか。
回答:そうである。(文化課)

 

発表事項2.中央通り再編計画将来イメージのメタバース上での体験について

市長:今、中央通りの再編、中心市街地の再開発プロジェクトを進めているが、これに伴って、メタバース空間を利用して、将来の姿を皆さんに体験、体感していただこうという取り組みである。
 メタバースというのは、現実世界とは異なる三次元の仮想空間やそのサービスのことで、このメタバースというものを四日市の中心市街地の再開発にも生かしていこうというものである。
 まず前提として、本市は「四日市スマートリージョン・コア推進協議会」という協議会が立ち上がっている。これは昨年の8月に産官学が一体となって、地域の抱える様々な課題を解決するために、IoTやAIを含むICTなどの先端技術を活用して、都市の機能と魅力を高め、活力あふれる都市を実現することを目的にしている。要は、みんなで力を合わせて、ICTを使ってまちを盛り上げていこうというところである。
 その推進協議会が今年の3月にスマートシティの実行計画である四日市スマートリージョン・コア実行計画を策定して、今後の取り組みを発表させていただいたところである。
 そういった中で、本協議会の賛助会員である株式会社FIXERが、この中央通り再編計画のイメージをメタバースの空間で、「メタバースYOKKAICHI」として再現をされた。まさに将来のバスタであるとか、円形デッキであるとか、こういった将来の四日市をメタバースの空間としてつくってもらった。
 9月22日から実施する「にぎわい創出社会実験『はじまりのいち』」において、市民の皆様に「メタバースYOKKAICHI」を体験いただけるブースを出展していきたいと考えている。このメタバース空間に入って、自分で移動できたりするという体験ブースを予定している。
 メタバース空間の活用というのはいろいろ条件があり、なかなか気軽にできない状況ではあるが、「はじまりのいち」のブースで体験していただく。それとは別に、社会実験の前に、市のホームページで今から御覧いただく「メタバースYOKKAICHI」の紹介動画を本日から公開する。メタバース空間を移動していく動画になっている。
 これから中心市街地の再開発は進んでいくが、やはり将来の四日市をメタバース空間で体験できるということは、市民の皆さんにとっても大きな価値であるし、これからどうなるのか、こういうふうになっていくんだということがリアルに分かるというところで、非常に機運の醸成にもつながっていくと思っている。
 こういった中心市街地の再開発の取り組みをメタバース空間からも展開していくということで、今回の記者会見を契機に様々な活用方法を考えていきたい。まずは、ホームページでの公開とメタバース空間での体験を「はじまりのいち」でぜひ皆さんに体感いただきたいと思っている。
 いずれはこの中に皆さんが入っていただいて、自由に四日市の未来の中心市街地を歩き回って、メタバース空間内でのいろいろなイベントや交流といったものにもつなげていける可能性は十分にある。可能性が無限大のメタバースを取り入れている自治体は極めて少ないので、全国でも先進モデルとして取り組みを進めていきたいと思っている。

 

質疑応答

質問:スマートリージョン・コア推進協議会、産官学が参加ということだが、それぞれ代表的な企業、大学を教えていただきたい。
回答:代表的な参加構成員は、大学では東京大学、名城大学、企業ではFIXERは賛助会員であるし、三重交通、近鉄、シー・ティー・ワイなどである。四日市スマートリージョン・コア実行計画がホームページ上にアップされており、その計画の中に基本の事項ということで、構成員を紹介させていただいているので、そちらを御覧いただきたい。(政策推進課)
質問:動画をつくったのは、FIXERなのか。それとも、この推進協議会がつくったということなのか。
市長:FIXERが任意でつくり、その素材をスマートリージョン・コア推進協議会に提供していただいた。協議会の場で活用方法などを検討していくが、まずはホームページでの公開と、そして「はじまりのいち」での体験ブースの設置という取り組みをこの協議会で決めたということである。
質問:動画制作の中に、市の予算は入っているのか。
回答:動画制作は、FIXERの独自で、市の予算やほかの企業の予算は入っていない。(政策推進課)
質問:この社会実験でのメタバースの活用についてだが、自分で動かせるようになるということは、例えばVRとか、その世界に入れるような体験になるのか。
回答:VRまでは考えていない。(政策推進課)
市長:パソコンのキーボードでの操作ぐらいしか、まだできない。
 

発表事項3.中央通り道路空間の使い方を考える社会実験「はじまりのいち」と「まちなかモビリティ」の開催内容を公表します

市長:前回の記者会見でも、「はじまりのいち」について発表はさせてもらったが、詳細が固まってきたので、本日も項目として取り上げさせていただいた。
 本市は今、中心市街地の再開発プロジェクトにかなり力を入れていて、ハード面の整備もそうだが、にぎわいをつくるというところも大きなポイントになっている。1号線からJR四日市駅、市役所東側の空間のにぎわいをつくっていくというところで、今回の「はじまりのいち」は、相当な規模、そして予算も投じて実施をするので、何とか成功に導きたいと思い、繰り返し項目として取り上げさせていただいている。
 9月22日から10月16日までの25日間ということは、前回の記者会見でも発表をさせていただいた。
 エリアは、1号線から三滝通りの間、商工会議所、市役所の前というところになる。にぎわい創出社会実験ということで、とにかくにぎわいをつくっていこうというのが一番の目的である。
 会場は、これからつくっていくので見ていただくことはできないが、イメージ図で紹介をしていきたいと思っている。
 ストリートエリア、パークエリア、イベントエリア、カルチャー&チャレンジエリアの4エリアに分けて様々な試みを行っていくわけだが、まず概要だけお話しすると、入り口、西の入り口と東の入り口に「はじまりのいち」というゲートのような、エントランスを設置していきたいと思っている。
 そして、この4か所に「はじまりのサイン」というモニュメントを置いていく。エリアを明確にした上で、エリア内で取り組みを行っていく。
 基本的に店舗が出るのは中央分離帯となる。両サイドの歩道、ストリートエリアにはベンチなどを置いて、ゆっくりしてもらえるような空間になる。
 また、近鉄四日市駅とJR四日市駅には、会場の案内板を1カ所ずつ設置したいと思っているし、その日に出店しているお店や開催するイベントの情報は、会場内の3カ所に案内板を設置していきたいと思っている。
 ストリートエリアはベンチを置いてゆっくりしてもらえる空間。中央分離帯の西側のパークエリアには、スケートボードパークを設置する。このパークには、初心者から上級者までが楽しめるように、フラット、バンク、ハンドレールなど、15基のセクションを配置する。今後、開放するだけでなく、プロの講師による初心者向けのスクール、有名選手を交えたジャムセッションなどのイベントもこの期間中に開催をしていく。スケボーをしない方も観覧していけるような、休憩できるようなベンチなども、このパークエリアには設けていきたいと思っている。
 この西側の中央分離帯全部をパークエリアにするのではなく、西側の一部と東側の中央分離帯の部分をカルチャー&チャレンジエリアとして、24店舗の飲食系が出店するし、物販などの22店舗と合計46店舗が日替わりで出店していくことになる。参考資料1に出店の店舗が書いてあるので、参考にしていただければと思っている。飲食物をその場で食べたり、家族連れが日陰で休憩できたりするような、テーブルやベンチなどもここに置いていきたいと思っている。
 市役所の東広場がイベントエリアになる。このエリアには、ステージとイベントの特徴に応じて自由に動かせる観覧席を設けて、この期間中にJAZZ FESTIVAL、eスポーツの世界大会の予選などをこのイベントエリアで行なう。基本的に土日祝にイベントエリアを使って、いろいろなイベントがやっている空間にしていきたいと思っている。
 ステージと観覧席を囲むように、飲食や休憩などに自由に使っていただけるテーブル席も設けていく。こちらにはキッチンカーが日替わりで15店舗が出店していただけることになっている。
 全部で60店舗ぐらいの店舗が出る。日ごとに出店店舗が異なるので、どの日にどの店舗が出るのかは、9月15日に更新予定の社会実験のウェブサイトでも紹介をしていきたいと思っているので、ホームページでチェックしていただければと思っている。平日の少ないときでも十数店舗、多いときは30店舗ぐらい、平均20店舗ぐらい、出ていただけることになっている。
 資料2を見ていただくと、イベント一覧が載っている。様々なイベントをこのイベントエリアで行うが、話題になりそうなイベントをピックアップすると、まず9月25日の「こにゅうどうくんカップ」である。これがeスポーツの世界大会への予選となる。
 10月16日のJAZZFESTIVALLとのコラボイベントと、同じく10月16日のスケートボードイベントである。プロのスケートボーダーに来ていただいて、ジャムセッションをしていただけるようなイベントが行われる。そのほかにも多々、様々なイベントがある。こういったイベントをイベントエリアで開催をしていく。
 3ページ目を見ていただくと、エントランス、サインをつくるということである。このエントランスであるとかサインというのは、市内の小学生につくってもらうというコンセプトにしている。
 「はじまりエントランス」はゲートのようなもので、幅が約7.5メートル、高さ約3メートルの規模である。このデザインは萬古焼の器をイメージしているということは前回お話ししたが、こういったベッセル、器を子供たちに描いてもらうというところである。
 この「はじまりエントランス」においては、こどもアート工房STUDIO EDGEの生徒によって、9月8日、13日、14日に作業が行われるということである。
 「はじまりサイン」は、直方体のようなもので、4面に対してデザインを施していくわけだが、この部分については、学童保育所に協力してもらい、9月7日、9日の日程で制作する。もしこういった作業部分の取材を御希望されるのであれば、担当まで御連絡いただきたい。
 そのほかにも様々な取り組みがあり、中央通り関係者調整会議の座長を務めている。早稲田大学の有賀先生の研究室から社会実験期間中に専用ブースを出してもらい、インフォメーションブースを運営してもらう。
 あと、今回「はじまりのいち」が行われるに当たって、ムクドリ対策も実施していきたいと思っている。
 資料4を見てもらうと、これまでのムクドリ対策は、鷹匠が鷹を飛ばして追い払うというのがこれまでのムクドリ対策であった。
 今回は近代的な形で、特殊波動駆除方式というものを用いて、パルスと呼ばれる鳥獣が驚くような不規則な音を発生させて、ムクドリを追い払い、防除するという取り組みを行なう。社会実験前の4日間は、ハンディ機を使って行い、社会実験期間中は、固定器から音を発生して寄りつきを防止していく。
 以前、追い払いを行ったが、また戻ってきているので、市民生活にも大きな影響を及ぼす。今回の「はじまりのいち」のスタートに伴って、再度ムクドリ対策も行っていくというところである。
 「はじまりのいち」の開催に合わせて、スマート化に向けた取り組みも行っていく。まちなかモビリティ自動運転車両の実証実験、先ほど報告したメタバース体験ブースの設置も行う。
 にぎわい創出社会実験では、様々なデータを取っていこうというところで、社会実験に伴う人の移動や滞留状況の変化を把握するため、センシング機器を様々な箇所に設けて、人流や滞留人流の計測に加えて、暑さ指数などの環境データを測定する。人の動きを把握することによって、これからの中心市街地の再開発に生かしていきたいという思いもある。皆さんの行動が大きなデータになるし、様々なデータを今後に生かしていけるようにしていきたいと思っている。赤外線センサー、AIカメラ、様々なカメラを会場各箇所に設置して、分析を行っていくというところである。
 つづいて、「まちなかモビリティ」の実証実験、自動運転車両の走行実験を中心とする次世代モビリティの実証実験についてである。
 今回の「まちなかモビリティ」の実証実験では、自動運転車両としてNAVYA社のARMAを使う。小型カート、超小型電気自動車、そして電動アシスト自転車にも乗っていただけるようにする。
 ちなみに、実験期間中は、こにゅうどうレンタサイクルを市役所東広場にも設置をしていきたいと思っている。
 自動運転車両に乗っていただける期間は、9月22日から10月16日までの25日間、「はじまりのいち」の期間を通して、自動運転車両には乗っていただけることになる。ただ、超小型電気自動車においては、9月24日、25日、10月15日、16日の4日間になる。
 走行ルートは、従来の近鉄四日市駅、JR四日市駅を結ぶエリアだが、今回は「はじまりのいち」を開催するということもあり、「はじまりのいち」の開催会場近くの市役所前と裁判所前にも停留所を設けて、乗り降りしてもらえるようにしていきたい。
 そして、今回の自動運転の走行実験は、前回よりもレベルを上げたいと思っている。今回の自動運転の走行実験では、遠隔監視を初めて行う。将来的に保安員を削減、無人走行を想定しているので、遠隔から監視できる体制を今回設けていきたいと思っている。
 この自動運転車両、NAVYAの窓に画面が映るようにして、監視員とのコミュニケーションができるようにする。車両と遠隔監視室とのやりとりがこのモニターを通してできるようになるということである。遠隔監視においては、走行位置、速度、車内外の映像を遠隔監視室で管理をしていくということである。
 今回、新しい技術として、信号協調という取り組みがある。信号を渡るということは、自動運転車両で極めて難しい状況である。過去2回、自動運転の社会実験では、信号を渡るとき、信号の状況を人を介して車両に伝えて、車両の運転手がブレーキなりアクセルなりの対応をしていたが、今回は信号と自動運転車両が直接つながることになる。信号協調、信号情報を直接信号から発したものを車が受けて、信号が変わるタイミングを車が認識したものを、今回はまだ自動ではなく、運転手がブレーキなりアクセルなりを操作するが、こういう対応も今回は初めて行っていきたいと思っている。具体的な運行ダイヤも御覧いただければと思っている。
 前回は、自動運転車両は定員4人と説明したが、5人と1人増やした。自動運転車両においては、事前予約が必要となる。当日乗車も可能だが、将来的にスマホでいろいろ乗車ができるように実験を行うというところである。
 自動運転車両の走行実験は充電の関係があるので、自動運転車両が走れない時間帯は小型カートを使って、基本的に夕刻のラッシュのときは走行を控え、その部分を除いては、自動運転車両と小型カートで「はじまりのいち」の開催時間中は、ずっと周遊しているという状況になる。ぜひとも自動運転車両を多くの方に経験してもらって、将来のまちの在り方というものを感じていただきたいと思っているので、「はじまりのいち」と併せて発進をしていきたいと思っている。
 

●補足説明
事務局:2枚のチラシをお配りさせていただいている。今説明させていただいた概要が裏面にも書いてある。自動運転の時刻表などを書いた資料となっている。このチラシを活用して、PRに努めていきたいと考えている。
 また、自動運転の車両にもこのチラシ、ポスターの柄をイメージしたラッピングで走らせたいと考えている。(市街地整備課)
 

質疑応答 

 質問:はじまりベッセルというのは、この中に何かメッセージを書いて貼ってもらうという格好になるのか。
回答:小学生につくっていただくのは、はじまりのエントランスではパネルの部分にベッセルの絵を描いていただくとか、貼っていただくとか、そういったことをやっていただこうと思っている。
 はじまりのサインは、柱みたいなところにサインをつくるが、この中にコミュニケーションボードを用意しているが、これは御来場いただく方に、例えば将来的に中央通りの空間にどんなものがあると良いなどのメッセージを書いていただきたいと思っている。
 ワークショップでつくるものについては、はじまりのサインだと、ワークショップボードと書いてあるところを小学生に書いていただくことを考えている。(市街地整備課)
質問:ワークショップボードのところに貼るものにはメッセージとかは書いてないのか。
回答:こちらについては、メッセージは書いていない。(市街地整備課)
質問:要するに、この形のものを貼ってもらうということか。
回答:そうである。あと、色を塗っていただいたりする。(市街地整備課)
質問:はじまりエントランスの部分も同じで、特にメッセージとかはなくて、このデザインのものを貼るのか、書くのか。
回答:着色する。(市街地整備課)
質問:自動運転は、前回までは保安員と運転手は2人乗り込んでいたが、今回は運転手だけが乗り込んで、保安員は遠隔でやりとりをするのか。
回答:今回も、運転手と保安員の2人が乗車する。安全上のため保安員も着席するので、定員は5人とした。将来的には保安員も運転手もいないという想定をしている。そのときのための遠隔監視の検証も今回させていただく。(市街地整備課)
質問:乗るのは、保安員と運転手の2人が乗って、この遠隔監視というのは、将来の無人走行を想定しての実験ということになるのか。
回答:そのとおりである。(市街地整備課)
市長:保安員を減らすのはかなりハードルが高いので、まだまだ積み上げていかないと、減らせるような状況ではない。
質問:今回の社会実験、事業費の予算はどれぐらいか。
 あと、25日間開催するに当たっての来場者数の数値目標とかがあればお聞かせいただきたい。
回答:事業費は大きく「はじまりのいち」と「まちなかモビリティ」という2点の事業になっているが、特に今回、社会実験の企画などに関しても当然経費はかかっている。大きなところでは、中央通り全体の計画を設計している日建設計の業務委託の中で行っているものもあるので、今回のこの実験の部分だけ切り出して幾らというところまでは、はじけていない。
 想定の人数は、事前に目標人数は設定していない。今回スマート化の中の1つの取り組みとして、センシング機器を取り付けて、人流などを読み取っていきたいというところで、その中で来場者がどういう動きをして、またどういう天候状況のときにそういう状態だったかということを、この実験の中でつかんでいきたいと考えている。(市街地整備課)
質問:市役所前の中央通りの人通りなどを調べるのか。
回答:毎年、歩行者の交通量なども測っている。傾向は、近鉄四日市駅からJR四日市駅に行くにしたがって、歩行者は少なくなっているというのが現状である。(市街地整備課)
質問:この社会実験に向けて、期待とか、どういう実験にしたいかという部分を教えてほしい。
市長:今、四日市は中心市街地の再開発プロジェクトを進めている。近鉄四日市駅からJR四日市駅までの1.6キロを大きく変えていく。
 そういった中で、1号線から東側のにぎわいづくりは、非常に大きな課題である。こういった課題を解決していくために、今回9月22日から25日間、「まちなかのにぎわい創出の社会実験『はじまりのいち』」をスタートさせる。さまざまな試みをこのイベントには盛り込んでいるので、ぜひとも多くの方にお越しいただいて、にぎわいであふれる中央通りを感じていただきたいし、これからの四日市の中心市街地についても思いを巡らせてもらえたらと思っている。
 

その他

幹事社:安倍元首相の国葬について、2点ほど伺いたい。1点は、当日に何か市として弔意を表すとか、あるいは半旗を掲げるとか、市立学校に対して半旗を掲げるように要請するとか、そのような方針はあるのか。
市長:当日の対応については、今後考えていくので、まだ明確な対応方針は決まっていない。
幹事社:もう一点。当日27日、自治体関係者も招待するという話もあるようだが、招待は四日市には来ているのか。もし来た場合にはそれを受けるおつもりがあるのかどうか。
市長:市長レベル全員に案内は来ないと思っている。三重県市長会の代表が行くことになると思っている。四日市市には招待状はきていない。
幹事社:仮定の質問で、仮に招待状が来た場合はどうするのか。
市長:考えて調整していきたいとは思うが、多分来ない。
幹事社:来ないことを予測して言っているのか。
市長:来ないという認識である。市長会に声がかかっているということは聞いているので、市長一人ひとりに声がかかるということは、ないと思っているので、想定していない。
幹事社:統一教会の関連団体がやっているイベントなど混乱もあったと思うが、そういった疑惑がまだ解けていない中で、反対の運動が起こっている中で、国葬自体について、市長はどのように考えているのか。
市長:正直、国が決めることなので、あまり発言すべきではないと思っている。本日、岸田総理がどのように説明されるかにもよるが、しっかりと国民の理解を得られるような説明を行って実施をしていただくのが一番良いとは思っている。
幹事社:県によると、コロナの発生届の処理の仕方が変わるということで、重症化しないレベルの方にとっては、御本人が自分で体調把握して管理していかないといけない、保健所の負担軽減にはなると思うが、市としての保健所の体制とか、何か変わる点とか、あとは注意してもらいたい点とか、何かあるか。
市長:表向きには現場の負担が減るということだが、実際に減る部分もあるが、新しい仕組みが導入される。要はHER-SYSで登録していた人を、基本的に65歳以上、基礎疾患のある方だけにして、残りはしなくてもいいよということだが、三重県は64歳以下の方々に対して、kintoneという独自のシステムで、氏名、生年月日、住所を把握するようになっている。そういった意味では、医療現場において、今までHER-SYSに入力していた部分の、項目は減るものの、また別のシステムに入れなければいけないという事情が発生してくる。
 今医療機関から受け付けている保健所への連絡ツールは、ファクスでも可能である。四日市は、基本的にHER-SYSを9割以上の医療機関が使ってもらっているので、これが非常に便利であった。新しい仕組みに移行する際に、どこまで医療機関が新しいkintoneを使っていただけるか。これはやってみないと分からないので、システムが新しい仕組みに移行するからといって、明日から業務が劇的に減るということはあり得ない。明日からどういう状況になるのかと、準備をしながら備えている状況である。
 移行されて、いかにスムーズになっていくのかというのは、見ていかなければいけないが、しっかりと判断をしていきたいと思っている。また、27日から国がHER-SYSへの入力を簡素化するという方針もあるので、HER-SYSに戻るのかといこともあるので、結果、三重県が遠回りになっているみたいではあるが、これは決めたことなので、しっかりとこの体制でできるように、保健所体制を緩めることなく、対応していきたいと思っている。
幹事社:静岡県の牧之原市で、幼稚園バスの中で園児が亡くなった事故があったが、こういう事故はどこでも起こり得ることと思うし、今回、国や県から改めて通知が来ていると思うが、四日市としても改めて再発防止対策をとるのか。
市長:昨年も同様の事故があって、あのときにも国から日々の点検をするようにということは通知があったが、これは再度送られると思う。
 ただ、現場のオペレーションを含めて、再点検がなされてなかったということを報道でも聞いているので、それはしっかりと徹底していただけるように、我々も各園にしっかりと情報伝達していかなければいけないと思っている。
幹事社:特に独自で何かやろうという、お考えはあるのか。
市長:大きな仕組みの問題ではなく、日々のオペレーションの問題であったと思っているので、仕組みをしっかりと確立すること、そしてそれをしっかりと遂行することとが大事と思うので、必要かどうか一度検討した上で、また何か必要が出てきたら、独自の取り組みはさせていただきたいと思っている。
幹事社:先ほどの新型コロナ感染者全数把握の発生届の質問のところで、三重県が結果遠回りになっているのではないかというお話があったかと思う。市長の率直な御意見として、全国一律の対応方針を待つべきだったと思うか、少し早過ぎたのか、そのあたり、どのように受け止めているのか。
市長:全量の報告の是非は、三重県の判断でもあったが、保健所を有する基礎自治体の意向も尊重して推していかなければいけないというルールがある。今回三重県が判断したことは、四日市市も同意した上である。64歳以下の人をどうフォローしていくのかという部分で、独自の仕組みをつくっていくことは必要だったと思っている。
 ただ、国が一斉で27日から見直していくというのは、国として自由な裁量を与える必要はあったとは思う。各都道府県は、自由に判断できる期間の判断をしたが、あまりにもその期間が短すぎた。
 ただ、県が判断したことに対しては、市も同意しているが、こういう早いタイミングで全国一律での新しい仕組みに移行していくというのを聞くと、大変であった。

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

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